こちらのアンケート結果※をご覧ください。
老後のお金に対する不安は本当に多くの方が抱えています。それも20代、30代からです。
しかも、「うちには貯金がないのよ~」と思っている人だけでなく、
平均以上に多く預貯金がある人でさえ、老後の資金不足を気にしているようなんです。
こんにちは。
三世代充実生活研究所所長の髙橋佳良子です。
なんと、「人生100年時代に不安がある」と回答した人は、1,000人中882人!
その人たちに、「人生100年時代において何が不安か」を聞いてみたところ
という結果になったそうです。健康不安を追い抜いてお金の不安が第1位となりました。
「人生100年時代」と聞いて、
不安があると回答した方にお伺いします。
各項目で「不安がある」か「不安がない」か
それぞれお答えください。
↑横スワイプでご覧いただけます。
※株式会社Wizleap 2022年5月「資産形成についての意識調査」(全国の20歳~59歳の男女1,000名を対象に実施)より引用。
https://money-career.com/
不思議です。私は、老後資金や終活、生活に関するセミナーの中で、お客さまにこんな質問をします。
将来どのくらい公的年金が受取れるかねんきん定期便を見てますか?
勤めている会社の退職金がいくらくらいもらえそうか、労働組合で扱っているお得な年金や積立などをしていますか?
老後のお金が心配っていうけど、いくらくらい不足しそうなの?
などです。
でも、ほとんどの方が、「わからない・・・」「だって学校でも会社でも教えてもらってないし・・・」とおっしゃいます。
不思議なのは、みなさん不安を解消するために自分のお金について知らないということです。
これでは、老後のお金問題は永遠に解決できそうにありません。
きっと、教育費やマイホームの購入、リフォーム費用など大きなお金が動くたびに、「わが家の老後資金が足りない・・・将来きっと苦労する・・・」と不安が膨らみ、胸がキュッと締め付けられているのではないでしょうか。
私はこれを「老後資金カオス」と呼んでいます(笑)。
そうならないために、不安の中身を知ることから始めませんか?きっと賢いあなたなら、このコラムで老後のお金を紐解いて理解することで「老後資金カオス」から抜け出せるはずです。
※カオスとは、個々の単位でみれば規則に従った秩序ある変化を見せるのに、全体でみると複雑で予測できない変化を見せること。
今回のひとこと
30年以上FPとして活動してきましたが、今が、これまでで一番将来が見えにくいです。これから、世の中のしくみが大きく変化していきそうなので、お金や暮らし方に関して変化に合わせて柔軟に対応していきましょう。「これで万全」「こうでなければならない」という心の持ち方は危険です。もし、思った通りにならなかったらストレスで押しつぶされてしまうからです。また、そんな時には間違った対策に走りがちです。
少なくとも数年は、万全な準備は取りにくい時期だと考えて、ある程度準備を整えたなら「なんとかなるさ」と心を落ち着けて大小の波を一緒に超えていきましょう。
次回のテーマは、【第2回】 それで、年金はいくらもらえるの?です。
共働き、シングルなどさまざまなタイプごとに解説しますので、ぜひご覧ください!
くらしとお金のコンサルタント
お金のことだけでなく、その人らしさや心の持ち方などの重要性に気付き2015年に三世代充実生活研究所を設立。子どもから高齢者まで各世代への相談業務やセミナー講演会の講師を務めるファイナンシャル・プランナー(以下FP)。約30年のFP経験で、2,000回以上の講演会やセミナーを実施。日々お客さまからのご相談に真摯に取組み、不安や悩みを解決しています。
- 髙橋 佳良子氏のホームページはこちら
- https://sansedai-oyakomago.jp/