中国地方東部に位置する岡山県は、夏は四国山地、冬は中国山地によって季節風がさえぎられ、年間を通じて天気や湿度が安定し、まさに「晴れの国岡山」の名のとおり、温暖で自然災害の少ない県です。その中でも県中西部に位置する高梁（たかはし）市はさらに安心して暮らせる地域と言われていますが、盆地のため冬はとても寒く、夏は暑く「39.3度」を観測するなど日本一暑い町となった記録もあります。
まだまだみなさまに知られていない城下町「備中高梁」の魅力をお伝えします。
国の重要文化財「備中松山城」
わが町高梁市のシンボル的存在「備中松山城」は、4つの峰の「大松山・天神の丸・小松山・前山」からなる臥牛山（がぎゅうさん）にあり、全国で最も高い所にある山城として国の重要文化財に指定され、近世の城としては唯一天守が現存する城です。
晩秋から冬にかけては霧の発生が多く、しばしば雲海に浮かぶ「天空の城」としての情景を見ることができます。また、運がよければ猫城主「さんじゅーろー」がお出迎えしてくれるかもしれません。
レトロタウン「吹屋ふるさと村」
ノスタルジックな「吹屋（ふきや）ふるさと村」は、江戸時代から明治時代にかけて赤色の顔料「ベンガラ」の製造で栄えた町で、昨年「ジャパンレッド」発祥の地としてベンガラと銅の町「備中吹屋」として日本遺産に認定されました。
ベンガラ色の石州瓦と格子を備える家々から成り、300ｍの通りは重要伝統建造群保存地区に選定されています。ベンガラ色の郵便局や歴史を学べる資料館、町屋を改造したカフェやショップが立ち並び、日本の古き良きものに触れ、タイムスリップしたような気分が味わえます。
そんな長い歴史と豊かな伝統文化を受け継ぐ備中國城下町「高梁」と、人々を魅了する観光資源の宝庫、レトロタウン「吹屋」にぜひ足を運んでみてください！
（2022.03.31更新）
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